ふわり鑑定所 › タロット › タロットを学ぶ › 78枚を覚える順番 ─ 大アルカナより先に4つのスートから
さきに、答えを
七十八枚は、大アルカナから覚えるより、四つのスートから始めるほうが早く身につきます。順番は、スートの性質(ワンド=火、カップ=水、ソード=風、ペンタクル=土)、エースから10までの数の流れ、人物札の四つの役、そのあとに大アルカナ二十二枚。この順なら、五十六枚の小アルカナは四×十四の掛け合わせとして一度に見えます。月夜のこよみの札おぼえカードとことはの一問は、この順番で使えるように作ってあります。
七十八という数を、四で割ってみる
七十八枚、と聞くと多く感じます。けれど、そのうち五十六枚は、四つの組に分かれています。ワンド、カップ、ソード、ペンタクル。一組は十四枚で、エースから10までの数の札が十枚と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの人物札が四枚。
つまり、覚えるのは「四つの性質」と「十の流れ」と「四つの役」です。この三つを掛け合わせると、五十六枚になります。残りの二十二枚の大アルカナは、一枚ずつ顔が違うので、最後に回したほうが楽です。七十八枚を順番に覚えるのではなく、三つの軸を覚えて五十六枚を組み立てます。
三つの軸で組み立てると、初めて見る札にも手が出せます。ソードの7を見たことがなくても、「考えと言葉の、問い直し」と言える。暗記した人は七十八枚で止まりますが、軸を持った人は、知らない札にも読みを立てられます。
一つ目の軸 ─ 四つのスートの性質
月夜のこよみの教室では、四つのスートをこう言い表しています。ワンド(火)は情熱と行動。カップ(水)は氣持ちと関係。ソード(風)は考えと言葉。ペンタクル(土)は暮らしと形。
四枚のエースを並べると、この違いがいちばんよく見えます。ワンドのエースは炎を宿した一本の杖で「心に火がついた」。カップのエースは空から差し出された金の杯で「愛は、探しにいくものではなく、もう注がれているもの」。ソードのエースは雲から差し出された一本の剣で「その正しさは、世界をよくするための剣」。ペンタクルのエースは雲から差し出される金貨で「夢を、手でさわれるかたちに変えていく時」。四枚とも「差し出されたもの」の絵で、差し出されている物だけが違います。この四枚が、四つのスートの入口です。
四つの性質は、自分の暮らしに置き換えて覚えると早いようです。今日いちばん使ったのは、熱か、氣持ちか、考えか、暮らしの手か。この問いを夜に一つ答えるだけで、四つのスートは一週間で体に入ります。
二つ目の軸 ─ エースから10までの流れ
数の札は、スートが違っても、同じ流れをたどります。エースは始まり、10はひと区切り。間の2から9は、おおまかに、2で向き合い、3で形になり、4で落ち着き、5で揺れ、6で分かち合い、7で問い直し、8で動き、9で満ちる、という流れです。
この流れを一つのスートで覚えると、ほかの三つにそのまま移せます。カップの5は失ったものの前に立つ札、ソードの5は争いのあとの札、ワンドの5は五本の杖がぶつかる札、ペンタクルの5は寒い夜に外を歩く札。どれも「5=揺れ」で、揺れの出方がスートで違うだけです。教室の第四の授業では、カップの1・5・10を例にこの流れを案内しています。
数の流れは、一本の物語として読むとつながります。始まって、向き合い、形になり、落ち着き、揺れ、分かち合い、問い直し、動き、満ちて、区切る。恋も仕事も、たいていこの順で進むので、流れを覚えると、いまが何番目かを札に聞けるようになります。
三つ目の軸 ─ 人物札の四つの役
十六枚の人物札は、四つの役として覚えます。ペイジ=はじめる人、ナイト=向かう人、クイーン=たもつ人、キング=決める人。これはなおの講座の呼び名で、ことはのタロットでも同じ言葉を使っています。
役とスートを掛け合わせれば、十六枚です。ワンドのナイトは「熱の、向かう人」で、高く掲げた花咲く杖と砂を蹴る白い馬の絵。カップのクイーンは「氣持ちの、たもつ人」で、ふたのある杯を見つめる目の絵。顔を覚える前に、この一言を言えるようになれば十分です。
人物札は、絵の中の「持っているもの」で見分けると迷いません。ワンドなら杖、カップなら杯、ソードなら剣、ペンタクルなら金貨。持ち物でスートが分かり、座っているか馬に乗っているかで役の見当がつきます。
最後に、大アルカナ二十二枚
三つの軸で五十六枚が見えたら、大アルカナに移ります。大アルカナは0の愚者から21の世界までの旅の物語として並んでいて、一枚ずつ名前も顔も違います。ここは掛け合わせが効かないので、一日一枚、絵を見て札の言葉を声に出す形で、ゆっくり進めてください。
愚者の絵には「A NEW STORY BEGINS」と記された大きな本があり、世界の絵には足もとに開かれた大きな本があります。はじまりの札と、終わりの札が、どちらも本を描いている。二十二枚を一冊として読むと、この二枚が表紙と裏表紙になります。
二十二枚を覚えるときも、三つの軸は役に立ちます。大アルカナには、始まりの札(愚者・魔術師)、揺れの札(塔・月)、区切りの札(死神・審判・世界)があり、数の流れと重ねて読めます。小アルカナで覚えた流れが、大アルカナを読む足場になります。
札おぼえカードと、ことはの一問
月夜のこよみには、この順番で使える道具が二つあります。一つは札おぼえカード。大アルカナ、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルの組を選び、札の絵を見てめくると、名前と役割と札の言葉が出ます。「おぼえた」か「もう一度あとで」を押すと、まだ覚えていない札から順に出てきます。四つのスートから始めるなら、まずワンドの組を選んでみてください。
もう一つは、ことはの一問。毎日三問の三択で、札の意味や言葉を選ぶ問いが出ます。答えが合っても合わなくても、札の読みが一段落ついてくるので、間違えた日のほうが覚えられることもあります。札を数えるより、三つの軸を一言で言えるかを確かめる道具として使ってみてください。
札おぼえカードで「もう一度あとで」を押した札は、覚えられない札ではなく、まだ暮らしで出会っていない札です。その札が今日の一枚で出た日に、「おぼえた」に変わります。道具は、順番を助けるだけで、出会いのほうは、日々の一枚が運んできます。
この頁に出てきた札
よくある質問
大アルカナから覚えるのは間違いですか
間違いではありません。ただ、大アルカナは一枚ずつ顔が違うので時間がかかります。四つのスートの軸を先に持つと、五十六枚が一度に見え、大アルカナにかける時間が残ります。
全部覚えるまで、どれくらいかかりますか
一日一枚なら七十八日、三か月近くです。ただ、三つの軸を覚えてしまえば、小アルカナは初めて見る札でも読めるようになるので、暗記の期間はもっと短くて済みます。
札おぼえカードは毎日やらないといけませんか
決まりはありません。今日の一枚を引いたあとに、その札の組だけを数枚めくる、という使い方でも十分です。
この頁の文は、ことはの名義で、AIの補助を使って書き、鑑定士が順に確認しています。札の意味や読みは、ことはのタロット・月夜のこよみの文と同じ考え方で書いています。占いは氣持ちの整理のためのもので、医療・法律・お金の判断の代わりにはなりません。
ワンドのエース
カップのエース
ソードのエース
ペンタクルのエース
ワンドのナイト
カップのクイーン