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ケルト十字がむずかしい人へ ─ 6枚に減らした『小さなケルト』

6枚

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このスプレッドが向いている人

ケルト十字は、十枚の位置を覚えるところで多くの人がつまずきます。位置の割り当ても本によって違い、覚えた頃には読む氣力が残っていません。この「小さなケルト」は、芯である十字の部分だけを残して六枚に減らしたものです。向いているのは、三枚引きに慣れて、一つの問いを少し多面的に眺めたい人。恋の問いなら、お相手の氣持ちではなく、関係全体の流れを見たいときに合います。ことはのタロットにはまだ無い並べ方なので、紙の札を机に広げる前提で書いています。

並べ方

  1. 紙の札を用意します。机の上に、六枚を置ける広さを空けます。
  2. 問いを一行で書きます。「この関係は、いまどんな流れの中にあるか」のように、お相手の心より、流れを聞く形にします。
  3. 混ぜて六枚を取ります。一枚目を中央に縦に置き、二枚目をその上に横向きに重ねます。
  4. 三枚目を中央の下、四枚目を左、五枚目を上、六枚目を右に置きます。十字の形ができます。
  5. 中央の二枚からひらき、次に下、左、上、右の順にひらきます。土台から、流れの先へ、です。
  6. 六枚を「いま〇〇で、〇〇と交わり、足もとに〇〇がある。〇〇が過ぎ、〇〇が見えてきて、〇〇へ流れている」の一文にして閉じます。

それぞれの位置の読み方

1

いまの場所

十字の中心です。問いの真ん中にある、いまのあなたの状態を読みます。ケルト十字の一枚目と同じ役目で、ここが読めれば、残りの五枚はこの一枚の周りの景色になります。

隠者

たとえば 隠者なら
胸もとにランタンを掲げ、本を開いたまま窓の外の夜を見ている絵です。いまの場所は、ひとりで内側を照らしている時間のようです。灯りの中の小さな星が、答えは手のうちにあると見せています。本棚の上の小さな鳥が、その夜をいっしょに過ごしています。

2

交わるもの

中心の札に横向きに重ねる一枚です。いまの場所と交わっているもの、助けにも妨げにもなるものを読みます。ケルト十字の二枚目と同じで、横に置くのは「ぶつかっている」ではなく「交差している」の意味です。

ワンドの5

たとえば ワンドの5なら
五本の杖が先端で交わり、五人が笑っている絵です。交わるのは、小さな衝突や用事の多さのようです。ただ、杖を交える顔は笑っています。ぶつかる人が敵とは限らず、同じ場所で力を試し合っているだけとも読めます。少女の構えは、守りより練習に見えます。

3

土台にあるもの

中心の下に置く一枚です。いまの状況の根っこ、もう持っているもの、氣づいていない支えを読みます。ケルト十字では「潜在意識」と呼ばれることもありますが、ここでは「足もとにあるもの」で足ります。

魔術師

たとえば 魔術師なら
掲げた杖に光が渦を巻き、机に杯・剣・金貨・本が並ぶ絵です。土台にあるのは、もうそろっている道具です。どれから使うか、決めていないだけ。肩の鳥が机をのぞいています。土台にこの札が出た人は、準備不足を理由にしなくて大丈夫です。

4

過ぎていくもの

中心の左に置く一枚です。いまの状況を作った出来事で、もう終わりかけているもの。重い札が出ても、ここは「過ぎていく」位置です。通り過ぎたものとして、整理を促す読みにします。

ソードの10

たとえば ソードの10なら
丘の上で十本の剣を両手に束ね、昇る朝日を振り返る絵です。過ぎていくのは、いちばん底まで来た、という感覚そのものです。左に夜空、右に朝の雲。札が左の位置にあるなら、夜のほうが後ろに流れていきます。光のほうへ飛ぶ小さな鳥が、方角を見せています。

5

これから見えてくるもの

中心の上に置く一枚です。近いうちに、意識にのぼってくるもの、目に入ってくるもの。ケルト十字の「顕在意識」や「近い未来」に当たりますが、ここでは「次に見えてくる景色」として読みます。

太陽

たとえば 太陽なら
両手をいっぱいに広げ、鞍も手綱もない馬と、ひまわりの中に立つ絵です。これから見えてくるのは、強く見せなくていい場所です。うまく振る舞うより、笑っていられることを選びたくなる時期が、近づいています。ひまわりはみな、同じ方向を向いています。

6

流れの先

中心の右に置く一枚です。このままの流れが向かいやすい方角を読みます。ケルト十字の十枚目「結果」に当たりますが、結果とは呼びません。流れの先は、途中で櫂を入れれば変わるものです。

運命の輪

たとえば 運命の輪なら
大きな輪に腰かけ、鳥を見上げて空へ手を伸ばす絵です。流れの先は、あなたの意志とは別のところで回るものに、乗っていく方角のようです。輪に刻まれた月の満ち欠けのように、良いも悪いもなく、めぐります。輪の速さに、日々まで合わせなくて構いません。

十枚のケルト十字と、どこが違うのか

ウェイトの『Pictorial Key』にあるケルト十字は、十字の六枚と、右側に縦に並ぶ四枚(自分の姿勢、周囲、願いと怖れ、結果)でできています。本によって五枚目と六枚目の左右、十枚目の意味が違い、初めての人がつまずくのはたいていこの右の四枚です。

小さなケルトは、その右の四枚を外し、十枚目の「結果」を六枚目の「流れの先」に移しました。失われるのは「周囲の影響」と「願いと怖れ」の二枚ですが、恋の問いなら、周囲の影響は三枚引きの「隔たり」で、願いと怖れは片思いの五枚で、別の日に見ることができます。一つの並べ方に全部を詰めないほうが、一枚一枚の絵を見る時間が残ります。

読む順番と、やってはいけないこと

読む順番は、中央の二枚、下、左、上、右です。下から始めるのは、土台を見てから過去と未来を眺めるほうが、流れの先を怖がらずに読めるからです。右の「流れの先」を最初にひらく人が多いのですが、それをすると、残りの五枚をその一枚に合わせて読んでしまいます。

やってはいけないのは、六枚目を「結果」と呼ぶこと。呼び方が読み方を決めます。流れの先は、途中で櫂を入れれば変わる方角です。もう一つは、二枚目の横向きの札を、正位置か逆位置かで悩むこと。横に置いた札は、正逆を読まずに、絵だけを読みます。

このスプレッドで答えを出さないこと

六枚そろうと、何でも読めそうな氣持ちになります。けれど、お相手の氣持ち、時期、他に人がいるかどうかは、六枚でも読みません。小さなケルトが見せるのは、一つの問いの周りの景色と、流れの方角まで。それ以上が知りたくなったら、六枚を片づけて、朝の一枚に戻ってみてください。小さな札のほうが、大きな答えを連れてくることがあります。

よくある質問

慣れたら、十枚のケルト十字に増やしたほうがいいですか?

増やさなくて大丈夫です。六枚で読めるようになった人が十枚に増やしても、増えるのは情報で、読みの深さではありません。十枚にしたくなったら、まず右の四枚のうち「周囲」の一枚だけを足してみてください。

ことはのタロットで、ケルト十字は引けますか?

いまのところ出していません。アプリにあるのは、一枚の「今日の一枚」、四枚の「ふたりの栞」、五枚の「ふたつの道」です。六枚の小さなケルトは、紙の札で机の上に広げるのが合っています。

ことは
文:ことは

月夜の図書館の鑑定士。ふわり鑑定所の案内役のキャラクターで、「ことはのタロット」「月夜のこよみ」の札の言葉と毎日の案内を書いています。ことはの頁/Threads

なお
監修:なお(剣持 なお)

ふわり鑑定所 代表。運命学(算命学)鑑定・運命学講座・タロット講座を13年以上。このサイトの算命学の文は、なおの講座資料にもとづいています。Threads/note

この頁の文は、ことはの名義で、AIの補助を使って書き、鑑定士が順に確認しています。札の意味や読みは、ことはのタロット・月夜のこよみの文と同じ考え方で書いています。占いは氣持ちの整理のためのもので、医療・法律・お金の判断の代わりにはなりません。

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